#51森萌杏

共創学部 宮崎西高校出身

 

4年マネージャーの森です。

東京での七大戦、インカレを終えて晴れて九州大学アイスホッケー部を引退いたしました。

長かった。ようやくやり切った。そんな思いです。

 

なんでマネージャーやろうと思ったの?とよく聞かれるんですが、それは単に友達に誘われたし雰囲気がいい部活だと思ったから、それとマネージャーという新しい立場を経験してみたかったからです。

私は中学校から大学でもずっとバスケのプレーヤーをしていて、それを支えてくれるマネージャーという存在に感動と驚きがあったので、どんなものなのか経験したいと思って飛び込みました。

実際にやってみてそれはとても脆く歪な制度でした。自分がスポーツをするわけではないのに部費を払って雑用をこなす、それが当たり前のようにどこにでも存在しているのが不思議だと感じました。だけど4年間やってきて、なんで他の人たちがマネージャーをしているのか分かりました。そこはきらきらした夢と数えきれない思い出が作れる場所でした。プレーヤーと共に高い目標を追うこと、楽しいことや苦しいことを共有できる仲間ができること、ありがとうと言われること、その全てがモチベーションでした。

 

だけど私は飽き性で恋愛だって長くは続かないタイプなので、プレーヤーへの愛情だけで部活を続けるのは物足りなく感じることもありました。実際それでモチベーションを失って辞めていくマネージャーの仲間をたくさん見てきました。気づいたらマネージャーが私一人しかいない時期もありました。

そんな時に新しくモチベーションとなったのが自分の人としての成長です。幸か不幸か私はマネージャーが自分一人になった時にヘッドマネージャーというポジションを頂きました。そこから後輩マネージャーの教育やチーム運営により力を入れるようになり、しまいにはプレーにまで口を出しちゃったりするようになりました。そこで人間関係を構築することやリーダーとして率いていくこと、大きなお金が伴う組織をまとめることなどたくさんの経験を積むことが出来ました。しんどいことも多かったけど、一つ一つが自分の成長につながることに楽しさを感じました。

そして同時に、本当にたくさんの人に支えられている実感を得ました。なんとなく活動していた組織が、こんなに人の時間やお金や労力をかけ、長い間紡がれてきたものだったのかと気づきました。だから必死でやらなきゃって。私は未熟な人間で色んな仕事を必死でやったけど、まだまだ返しきれない恩がこの九大アイスホッケー部にはあるので、今度はOBとして力になりたいと思います。

 

本当に色んな出会いと感謝がある4年間でした。

輝かしい夢と、苦しくても踏ん張って前に進む背中を見せてくれた先輩方。うちらの先輩方が一番偉大だぞと胸を張って他の人に言えるチームでした。ありがとうございます。今後もどうか仲良くしてください!!

監督、コーチの皆様。子供で生意気な私たちと本気で向き合ってくれる人はなかなかいないと思います。たくさんご迷惑をおかけしてすみませんでした。頭があがらない思いと、本当に尊敬する思いと、OBとして今後も恩返しをさせてくださいという思いでいっぱいです。長い間お世話になりました。

支えてくれたOB・OGや関係者、そして保護者の方々。皆様のおかげで私たちは最高の4年間を過ごすことが出来ました。感謝してもしきれないです。結果を残すことが出来なかったのが心残りですが、皆様の思いを受け継いで今後のアイスホッケー部を支える仲間入りをさせてください。多大なご支援本当にありがとうございました。

そして私についてきてくれた後輩マネージャーにも本当に頭が上がりません。広報や会計、イベント事などで力を発揮し、マネージャーの仕事をやりがいのある仕事に確立させてくれました。こうなってやっと、マネージャーという不思議なポジションが単なる応援や雑用係ではない地に足のついたものになったと思います。素晴らしい環境を作ってくれてありがとう。新しい伝統を次にも繋いでいってね。部活のマネージャーはプレーヤーへの愛情と自分へのやりがい、この二本立てで成り立つと思います。どっちかが欠けては長続きしません。プレーヤーの皆はそのことを忘れないでね。

それから2年生、二つ下の皆とこんなに仲良くなれると思っていませんでした。皆を支えるはずが、気づいたら本気で頑張る皆のエネルギーに支えられていました。厳しいことも言ったけど、本気で良い代になるって信じてます。頑張ってね。

1年生、皆はプレーやそれ以外においても本当に優秀でびっくりです。謙虚で素直だけどちゃんと意見を言い合える学年は珍しい。この貴重な仲間との出会いを大事に、存分にポテンシャルを爆発させていってください。

最後に同期のみんな。こんなに心を開いて話ができる人たちにはなかなか出会えないと思います。いっぱい迷惑かけてかけられて、いろんなこと乗り越えて、きつかったね。だけど、ほんとに、楽しかったね。この代でよかった、ありがとう!

 

#51 森萌杏